往診
いつかどこかで読んだ、医療マンガより。
医師の師弟。
この患者の病名は何か? と
一枚の胸部レントゲン写真を
レジデントに手渡す。
写真を凝視し、
資料を首っ引きし、
シフト後深夜まで悩みに悩むレジデント。
しかし全く見当が着かず、
期限となった一週間後、
拳を震わせながら
「わかりませんでした…。」と答える。
それもその筈。
健康そのものの写真だったのだから。
レジデントはその事実に激昂する。
ただ、実際の現場で
その経験が役に立つ。
正常な写真を眺めつづけたことにより、
誰もが気づかないような些細な違和感に気付く。
…
そんな
意地の悪過ぎるベテランと、
一週間気づかないお人よしなレジデントの話。
正直、人を救うことに興味はない。
自分にとっては全てはただの被検体。
医療従事者になんてなれっこない。
でも、
おそらく五年以上前に読んだこの話に
今、ひたすら共感を覚えている。
ソフトウェアのカスタマーサポートに
通じるものがあるから。
無心に
良質のソースに没頭していたことがあるから、
「プログラムの違和感」を嗅ぎ取れる。
徹底して
設定に携わってきたから
現地のログの異変に気付く。
そんなこんなで最近は、
Javaのバイトコードを辿り、
ネットワークを確認している。
OSの挙動を辿り、
お客様の運用にアンテナを張り、
システム運用体制を把握している。
全く予期せぬお客様の症状に、
問診して
触診して
検査して
投薬するために。
ただただ開発してた頃とは
大違い。
まぁ
カルテ書いたり
診断書書いたり
雑務は多いのだが。
そんなこんなで
今日明日は広島まで往診。
この眼、この手の感覚を頼りに
しっかり治療してくる。
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